サイパンから思うこと ~私の立場は外国人~
2018.05.09 その他
サイパンは3つのギネスブックに載っています。
電気代が高いこと、年中気温の差がほとんどないこと、面積に比べ、最も色んな国のパスポートあることです。
今日は色んな国の人が集まっているサイパンから思うことを一人の外国人視点から書いてみようと思います。
私はアメリカ、日本、サイパン3つの国で、様々な人と出会い、色々な場面に遭遇しました。
時には、なんでそんなことするの!と悲しくなることも、本当にありがとうと泣きたくなることもあります。
今もそんな感情のアップダウンはあります。
文化の違いはあっても、傷つくこと、嬉しいことはどこか共通点があるものです。
優しさに国境はないような気がします。
海外に住むのはその国が好きだからとは限りません。
私は日本もアメリカも勉強したいことがあって、その場所として最適だったので滞在していました。
結果的にどの街も素敵な人と思い出が出来て好きになりました。
でも好きだから選んだわけじゃありませんでした。
住んでいたら自然と好きになりました。
もちろん日本が好きで興味があって住んでいる人もいると思います。
でも私のように転勤や、勉強している分野の環境を考えて日本だった、だから日本語も勉強している、と言う人もいると思います。
いきなり「日本好きなんだろ〜日本の何が好き?」とか「日本は好きですか?」と明らかにYES以外言えないみたいな質問は初対面では…。
しかし最近サイパンでよく耳にします。
トランプ大統領の非移民政策とCWビザ問題で、サイパン人口の7割を占める外国人が島を離れなえればならない状況に置かれました。
だからこそ下記の言葉に敏感に反応しているかもしれません。
「我々の島に残りたい?」
「サイパンが好きなんだろ、だから帰りたくないだろ」
Support Local, Eat Local, Drink Local………
ローカルVS外国人みたいな笑えない雰囲気になっています。
多少ナショナリズムになることはその国を愛しているからだと思います。
本当にそれであればサイパンとその家族のために貢献していた外国人に優しい言葉をかけ、
一緒に労働問題を解決するのがローカルのためにもベストだと思います。
そしてよほどの南国ファンでない限り、やはりサイパンの社会はまだまだインフラを含め成長が必要なので、
少なくない外国人は生活の中で多少の摩擦を感じているかもしれません。
サイパンに居住している日本の友人によると、
日本に住んでいる人より、海外に住んでいる日本人の方が「日本とは」と考える機会が多くなるとのことです。
異なる文化や国で生活していくうちに、不思議と強い愛国心が芽生える。
それはある意味、自己防衛に近いのかもしれません。
同じように、日本に住んでいるからこそ、母国最高!と意識に変化が生まれる人がいること。
そんな人に「じゃあ国に帰れよ」というのはあまりに白黒つけすぎかもしれません。
LOCO & TACO General Manager
Sungnam Lee サングナム リー
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